世界選手権銅メダルで世界ランク5位の早田ひな(23=日本生命)が歴史的初勝利を逃した。21年東京五輪金メダルで同3位の陳夢(29=中国)に2-3の逆転負け。通算7戦全敗となり「3回りぐらい強くならないといけない。それでも勝てないのが中国のトップ選手」と悔し涙を流した。

手応えはあった。0-1の第2ゲーム(G)で14-15から3連続得点。第3Gも11-7で制し、主導権を握ったかに見えた。だが第4Gを落とし、最終Gは2本連続の長いサーブで2点を先取された。逆転される過程では「相手がベンチにいる感じ。第三者と試合をしていて、攻めるところも読まれ、自分が待っていないところに打たれた」と引き出しの多さを実感した。

24年パリ五輪シングルス代表選考レースは首位独走し、照準は五輪金メダルに定めている。長いラリーで打ち勝つ場面もあるからこそ「今までは1~2本の差。今日はラリーをやっている1球の差」と成長も感じる。今年最後の試合を終え、年明けには2連覇が懸かる全日本選手権(1月22~28日、東京)が待つ。「今日の結果に納得していないからこその涙。全日本で優勝を目指して頑張りたい」。来夏に笑うための“宿題”をもらった。【松本航】

◆24年パリ五輪代表争い シングルス代表枠は2。約2年間の選考レースで残す大会は来年1月の全日本選手権(優勝120点など)のみ。ポイント上位2人が選出され、女子は1番手独走の早田が決定的。2枠目を2番手の平野、3番手の伊藤が争う。3人で構成する団体戦出場枠を獲得できた場合、残り1人はシングルスで選出した2人とダブルスが組め、団体戦での活躍が期待できる選手に決まるため、5番手の張本は「いけるところまでいきたい」とアピールを目指す。今大会は世界ランク上位16人が出場。同上位3人以内の中国勢に勝利時のみ、五輪選考ポイントで10点(準決勝と決勝は15点)が入る。選考レース2番手の平野は同ランク17位のため出場していない。