日本大学(日大)は21日、違法薬物事件を起こして15日に廃部の正式決定が下されたアメリカンフットボール部の部員、保護者に向けた2度目の説明会を都内で実施した。

複数の出席者によると、廃部は「覆らない」と断言された一方、今週18日に開かれた競技スポーツ運営委員会で決まったという「新たな受け皿」が沢田康広副学長から提示された。

いったん廃部にした後、発足させる予定の「新生アメリカンフットボール部(仮)」を「学生部(サークル)」に格下げせず、引き続き「競技スポーツ部(体育会)」所属として活動させる方針が伝えられたという。

この競技スポーツ部は、今月4日の林真理子理事長らによる会見で「廃止」→「日本大学競技スポーツセンターの新設」を目指すことが表明されており、新生アメフト部は来年4月以降、このセンターに属する運動部として据え置かれる見通しが示された。

その場合、専用グラウンドや寮の使用、スポーツ推薦などの優遇が保たれる。説明会の中では来年度以降も奨学金の支給、特待生の維持、来週入学予定者の受け入れも決定事項として保証された。

また、新生アメフト部の〝創部〟時期についても言及があった。沢田副学長は「明確に決まったものはないが」とした上で「今年度内」と発言。廃部後、あらためて一から部員を募集するに当たり、再建に向けた厳格な入部条件をクリア、大学側の面接も受ける、等の要件を満たすことを前提に「今年度内には何とか」と来年3月までの復活、新年度4月からの活動再開プランを明らかにした。

一方、部員側からは、廃部に伴う関東学生連盟からの退会=3部準加盟からの再出発を避けられないか、との要望が数多く出たという。

既に1部下位BIG8への降格が決まっており、一気に3部まで落ちれば、再び甲子園ボウル出場権を争える1部上位TOP8に返り咲くまで、最短で5年かかる。そこへの不安を訴える声が複数の部員から上がった。

大学側も理解を示し「安心、安全な競技を目指している中、フェニックスが3部に出ることが(実力差、体格差を鑑みて)適切かどうか。そこを考慮、検討してもらえれば。最も下位からにならないよう、大学側も関東学連との交渉の席に着かせていただく」と沢田副学長が約束する場面もあった模様だ。