<バスケットボールB1:宇都宮85-82秋田>◇第30節◇7日◇ブレックスアリーナ宇都宮
宇都宮ブレックスが苦しみながらも連勝を20の大台に乗せた。
自分を信じて打ち切るだけだった。第4クオーター(Q)残り41秒。ボールを持ったD.J・ニュービールに秋田の守備陣が集まり、右45度に控えていた遠藤祐亮の前が空く。D.Jからパスを受けた遠藤はいつものリズムでシュート。逆転の3ポイント(P)がゴールへ吸い込まれ、本拠地のブレアリが揺れた。
「D.Jと慎(比江島)が相手をひきつけてくれたおかげ。自分のリズムで打つことができた」
思わぬ苦戦を強いられた。35点差をつけた前日とは全く違う展開となり、第3Q終了時点で64-66とリードを許した。3Pシュートの精度が低く、特に第3Qにはチームで8本連続して失敗。遠藤も第3Qまでに3本失敗していた。
「(秋田は)昨日とは全く違うチームだった。僕らも3Pが入らなくてもオフェンスリバウンドをもっと取っていれば、もっと気持ちよくプレーできたかもしれない」
これだけ続けて入らないと弱気になってもおかしくない。それでも遠藤は自分を信じた。
「そこまでの3本も感覚的には悪くなかった。なんで入らないのかなと思ったけど、しっかり打てていたから気にはならなかった」
積み上げてきた技術に裏打ちされた自信がある。入らなくても打ち続けるというチーム方針もある。ある意味、今季のブレックスを象徴するシーンだった。
第4Q残り2分を切って6点ビハインドからの逆転劇。佐々宜央(さっさ・のりお)ヘッドコーチは「勝ち切れたのはプラスに考えたいが、トータルで考えれば喜べない」と厳しい表情で振り返った。
「ディフェンスに波があって、相手にビッグクオーターをつくられている。その原因はわかっているので、つぶしていかないといけない」
チャンピオンシップ(CS)では、ちょっとしたスキが致命傷になりかねない。遠藤も「守備で崩れるのは自分たちらしくない。残り5分だけじゃなく、その前の35分も頑張らないといけない」と気を引き締めた。
それでも、この日の勝利でCSクオーターファイナルのホーム開催権を獲得。まずは第1目標をクリアした。佐々ヘッドコーチは「選手たちの頑張りと皆さんの声援のおかげ。セミファイナルもホームで開催できるようにしたい」と話した。次の目標はリーグ勝率1位での地区優勝。地区優勝までマジック8となった。残り10戦、今の位置をキープしたい。【沢田啓太郎】
◆過去のB1連勝記録 2022―23シーズンに千葉ジェッツが記録した24連勝が最多。次いで、2021ー22に琉球ゴールデンキングスが20連勝を記録している。20連勝の大台に乗せたのは宇都宮が3チーム目。


