ハンドボール男子の日本代表「彗星ジャパン」が“銀河系軍団”に挑む。

20日にフランス国内リーグ10連覇を誇るパリ・サンジェルマン(PSG)と対戦する日本代表が14日、東京・味の素ナショナルトレーニングセンターで練習を公開した。

3年連続でPSGをホームに迎える日本代表を率いるトニー・ジローナ監督(52)は「記者で言うならニューヨーク・タイムズで働ける、車で言えるならフェラーリに乗れるようなイメージ」と例えた上で「このチームにとって世界のトップの1つであるパリとできるのは我々を改善するチャンス」と心待ちにした。

今回の代表は、リーグH初代王者の豊田合成ブルーファルコン名古屋と同準優勝のブレイヴキングス刈谷、そして海外組の選手は不参加となった。

しかし、パリ五輪代表で日本のホープ藤坂尚輝(23=大同東海)や同3位のジークスター東京の選手、大学生といった「経験のあるベテランと将来の有望なタレント」(ジローナ監督)がそろった。

代表戦前日の19日はジークスター東京がPSGを迎え撃つ。クラブと代表戦の2試合で出場予定の橋本明雄(32)は「正直、楽しみがすごく大きい。リーグHも9月から始まるので、どこまで自分のチームの力が通用するかも試したい」と意気込む。

昨季からリーグHが発足して、新たな動きを見せる日本ハンドボール界。

ただ昨夏に就任した指揮官は「プロフェッショナルな環境ではないクラブが多い」と指摘する。多くの選手が社業と競技を両立する中、「朝に仕事をして午後だけ練習をする環境ではプロ化は難しい。コーチも含めて、選手もプロの環境になることがゴールであるべき」と力説する。

さらに代表だけではなく、国内クラブや将来有望な若手をヨーロッパ地域で経験を積ませるため、「特にドイツ、フランス、スペインの3カ国とは話していて、何人かが短期でトレーニングできないか」と強化プランも進めているという。

五輪2大会連続出場中の男子日本代表。3年後のロサンゼルス五輪で目標に掲げる8強入りを狙うには、強豪国との対戦は避けては通れない。藤坂は「自分自身が100%でぶつかっていって、それが通じるという自信を持って帰りたい」と誓った。【泉光太郎】