2028年ロサンゼルス五輪で兄妹V再現へ。柔道男子66キロ級で21年東京、24年パリ大会2連覇の阿部一二三(28)と、女子52キロ級で東京大会金メダルの詩(25=ともにパーク24)が今夏、異例の「米国3カ年キャンプ」をスタートした。同じ地、同じ夏に、米カリフォルニア合宿を3年連続で行う計画。第1弾を7月に10泊12日で敢行した。欧州に比べて調整が難しい東移動の時差ぼけ、柔道界にはなじみの薄い気候を体感し、いち早く3度目の五輪への対策を始めた。日刊スポーツが独占密着したリポートを22日から2日連続でお届け。現地で感じた5つの「初」を紹介する。【取材・構成=飯岡大暉】

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(2)初の食生活 時差だけでなく、海外大会特有の課題となるのは食事だ。今回、さらに強力な援軍に支えられた。2人は食品大手、味の素(東京都中央区)が取り組むコンディショニングサポート活動「ビクトリープロジェクト(VP)」による個別支援を、柔道界で初めて受けている。21年の開始以降、主に減量期の補助を受けていたが、今回は同社の提案によって管理栄養士と調理師も帯同。次戦は12月のグランドスラム(GS)東京大会を見据えており、まだ制限などしなくていい中で、食事量やカロリーなどを徹底管理。3年後へのイメージを高めた。

詩は「外国で、ここまでの日本食を食べられることはない。食のストレスがゼロで、すごく幸せでした。海外トレーニングで、完全にサポートしていただけるのも初めて」と感謝する。全て自炊で減量するこだわりがある一二三も、この時ばかりは全面的に頼った。

親交のあるスターの顔も思い浮かぶ。ボクシング4団体統一スーパーバンタム級王者の井上尚弥が5月、ロスに近いラスベガス決戦に専属シェフを帯同したことも念頭に、一二三は「減量は厳しいし、当たり前。そこまでしないと、絶対に勝てないので」。3年後の頂点へ、改めて徹底する必要性も現地で再確認した。

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