国際オリンピック委員会(IOC)は7日、ロシアに対する国際大会の参加制限を撤廃すると発表した。ウクライナ侵攻を理由に、個人資格の中立選手としての出場のみ認めるよう国際競技連盟(IF)に勧告していたが、取り下げる。最終的な判断はIFに委ねられており、IFが制限を取り払えば、国を代表する形で大会に参加し、国旗や国歌の使用も可能になる。2028年ロサンゼルス五輪に向けた措置。同日の理事会で決めた。
ロシア・オリンピック委員会(ROC)に科していた資格停止処分も暫定的に解除した。
フランス・アルプス地域で開催される30年冬季五輪で、ノルディックスキー複合を除外することも発表した。日本勢は五輪でメダル7個を獲得。1924年の第1回シャモニー大会から実施されてきた伝統があるが、国際的な普及度や人気が改善しなかったという。
ロシアの参加制限撤廃の理由としては、既にロサンゼルス五輪の予選が始まっており「全ての選手に平等に参加の機会を提供する必要がある」ことを挙げた。6月に五輪憲章を改定してスポーツの政治的中立を明確化しており、コベントリー会長は新憲章の下で「選手たちに自国政府の行動の責任を負わせたくない」と述べた。
IOCはROCがウクライナの一部地域のスポーツ組織を一方的に編入したことを問題視し、資格停止処分を科していた。現在はそのような状況にないことを確認し、暫定的な処分解除に踏み切った。一方、ドーピング問題の懸念が消えていないため、新たに国際大会に復帰するロシア選手には複数回の検査を受けることなどを義務化した。
IOCはロシア国内で主催大会を行う予定はないと説明。五輪でロシアの国旗や国歌を認めるかどうかは適切な時期に判断するとした。24年パリ五輪と今年2月のミラノ・コルティナ冬季五輪では侵攻を支持しないことなどの条件をクリアした少数の中立選手の出場を認めた。ベラルーシへの制限は5月に先行して解除した。(共同)


