張本兄妹がアベック優勝を飾った。世界ランク3位の妹美和(18=木下グループ)は4-2で同5位の陳幸同(中国)に勝利。今大会は中国勢から3勝を挙げ、WTTチャンピオンズ制覇は3月の重慶大会に続いて2度目となった。同5位の兄智和(23=トヨタ自動車)は4-1で同29位のオ・ジュンソン(韓国)を下し、大会連覇を達成。シングルスにおける兄妹優勝は、チャンピオンズ以上に格付けされる大会で史上初となった。
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美和が自国舞台での優勝をしみじみとかみしめた。「今までで一番良かった日。これ以上の幸せはない」。出場選手では最も世界ランクが高い重圧にも負けず、一気に頂点へ。兄妹優勝もかなえてみせた。「自分が優勝しないと、一緒に優勝はできないと思っていた。本当にうれしい」。18歳の顔に笑みが広がった。
16歳ながら24年パリ五輪では団体銀メダルに貢献。翌25年も国際大会で躍進したが、年末にSNSで1年の振り返りを記そうとした時に気が付いた。「良くも悪くも安定で終わった1年だった」。悔しさが込み上げた。だから26年は全日本選手権初優勝とWTTチャンピオンズでの制覇を目指すと決意した。「26年が終わった時に絶対にこう思わないように」と誓った。
成長を求めた今年は、目標を一つずつかなえていった。年明けに全日本を制し、3月にWTTチャンピオンズで優勝。高い目標に挑むにつれて、世界ランクは3位にまで上昇した。そんな日々で自信が芽生え、中国選手相手にもひるまなくなった。今大会は中国勢から3勝。「まさか決勝まで来られるとは思わなかった」。一戦必勝を重ね、頂点にたどり着いた。
今回は世界トップ2の中国選手は不在。それだけに「これを続けることに意味がある」と慢心はない。今年も残り4カ月。「まだまだ自分が勝てない相手が世界にいる。その選手に勝てるように頑張る」。ここで歩みを止めず、突き抜けていく。【藤塚大輔】


