台風19号の接近により試合開催可否が注目されているラグビーW杯A組最終戦の日本-スコットランド戦(13日、日産スタジアム)について、スコットランド協会のマーク・ドッドソンCEOが11日、登録メンバー発表が行われた横浜市内の会見に出席し、胸の内を明かした。

「ワールドラグビーは日曜日に試合ができなければ開催しないという意見を変えていない」と切り出し「世界クラスのトーナメントなのに日曜日に試合が開催されないのは正しい決定とは思えない。常識的に考えて1日順延すべきだ」と日程を変えても実施することを求めた。

W杯組織委員会は、当日朝に開催可否を判断すると発表している。仮に中止となった場合は引き分け扱いとなり、互いに勝ち点2を獲得。日本は16点でA組首位突破が決まり、スコットランドは12点となる。11点のアイルランドが12日のサモア戦で勝ち点を落とさない限り、スコットランドは予選敗退となる。

すでにワールドラグビーに対して、試合が中止になった場合は翌日の14日に開催するよう要求しているという。また試合会場を変更してでも開催するように要求するなど、あらゆる手を尽くしている。「弁護士と相談したら、日程を柔軟にできるはずとの意見をもらった。今は法的措置の可能性よりも、常識的な対応を考えて大会の権威を守って欲しい。私たちは4年も準備している。もし試合ができないとスコットランドにとって大きなマイナスになる」と訴えた。

タウンゼンド監督は「開催されると信じています。日曜日は非常に回復するようです。このような天災に見舞われていますけど、24時間後にはラグビーができると思っています」と開催を願った。日本がボーナスポイントを獲得したサモア戦最終盤の攻防について、同監督は以前「正直、信じられない判定」とし、スクラム時に主審がサモアに対して取った反則を批判していた。