世界ランク3位だったニュージーランドが40-17で同4位のウェールズを下し、2003年大会以来の3位となった。

WTBベン・スミス(33)が2トライを挙げるなど、今大会限りで代表を退くベテラン勢が奮闘。合計6トライの完勝で、スティーブ・ハンセン監督(60)の花道を飾った。大会3連覇は逃しながらも、王国が最後の試合でプライドを示した。3位決定戦を制したことで同3位から2位に浮上した。

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試合後のインタビューで、ハンセン監督は涙ぐんだ。「しっかりと立ち直って、先週からリカバリーして試合をすることに注力した。負ける時があれば、勝つ時もある。それがラグビーだ」。強さを示して、アジア初のW杯を終えた。

準決勝でイングランドに完敗し、モチベーションの維持が難しい3位決定戦は、先発7人を入れ替えた。今大会を最後に代表から引退するリード主将、B・スミス、クロティがことごとくトライに絡んだ。1953年を最後に負けていない相手を退け、ウェールズ戦を31連勝とした。

「ちょっと寂しい感情があります」と振り返ったB・スミスは、前半33分と40分にトライを決めた。表彰式は2人の子供と一緒に参加し、娘に銅メダルをかけてもらった。「子供たちの中でどっちにかけるかちょっとケンカもあった。違うメダルをかけたかったけど、うれしかった」。

伝統国以外で初開催となった今回のW杯。NZが始めた試合後のおじぎは、各チームに広がった。大分・別府市では砂風呂を体験し、東京・銀座で九州じゃんがらラーメンを食べた選手もいた。オンとオフを切り替えながら乗り切った。

9月9日に来日してから約2カ月。重圧とも闘い続けたのリード主将は、こう振り返った。「特別な思い出ができた。来日した初日から温かく迎えてくれた。日本のいい活躍も見ることができた」。オールブラックスはピッチの内外で存分に日本を満喫した。【佐々木一郎】