元幕内皇司(38)の年寄「若藤」襲名披露大相撲が30日、国技館で行われた。断髪式では、約300人がハサミを入れ、師匠の入間川親方(元関脇栃司)の止めバサミでまげに別れを告げた。断髪後、短く髪を切りそろえた若藤親方は「まげを結った93年11月以来で、軽くなった感じ。いままで後ろでしばられていたので、気持ち悪い感じです」と笑った。十両優勝2回、幕内を30場所務めたが、けがに泣かされ、3役には上がれなかったことに「歯がゆかったが、38歳までやりきった感じです」と、16年間の現役生活に幕を下ろした。今後は後進の指導にあたり「目標を持って向上心がある力士を育てたい」と話した。