元横綱朝青龍関(29)が23日、野球賭博問題に揺れる古巣の日本相撲協会に、強い関心を示した。この日、東京・新宿で映画「プレデターズ」(7月10日公開)の“宣伝横綱”就任イベント出席後に「古巣が大変なことになっていますが」と聞かれると「いや、いや」とノーコメント。だが、車に乗り込む際に「どうなってるんだ?」と逆取材。7月4日に名古屋場所開催の可否が決定することなどを聞くと「ふ~ん」と考え込みながら乗り込んだ。

 イベントではプレデターのコスプレ姿で登場。「プレデターは悪役だけど、人のできないことをやる。ぜひ見てください。俳優にもチャレンジしたい」と芸能活動に意欲を見せた。

 サッカーW杯について聞かれると「アルゼンチンが一番いいと思うけど、岡田監督にエールを送りたい」。司会者に「(サッカーを)たしなまれるんですよね」と、07年に夏巡業を休場しながらモンゴルでサッカーに興じていた騒動をふられると「まあ、いろいろあったけど」と苦笑いだった。

 網を放つ武器「ネットランチャー」を手渡されると、報道席をジーッと見回し「昔の(批判記事を書いた)新聞記者とかいますから、いいかな?」と標的を記者にしようとした。結局はスタッフに網を打ち込んだが、元朝青龍関は「記者をやりたかった」と悔しそうだった。