春場所の西十両2枚目で9勝した大喜鵬(23=宮城野)が10日、新入幕が確実な夏場所から、出身地を本籍のある福岡・飯塚市に変更することを明かした。3歳まで過ごした土地で、父方の祖父母も同市内の商店街でたい焼き店などを営んでいる。「商店街が盛り上がっていることもあって、飯塚市に変えたいと思った」と、東京・江東区からの変更を決めた。九州場所では「ご当地力士」になる。

 今年1月に引退した元小結高見盛の振分親方からは“後継者”に任命された。そんな陽気な性格を支えるのは、祖母礼子さんが福岡から送ってくれるクエン酸の飲み物「つかれ酢」。口をすぼめながら飲み続け、春場所では直前の左目網膜剥離の手術を乗り越えて勝ち越した。「夏場所に向けて体をしっかりつくりたい」。5月から背負う「飯塚市」の看板が、また1つ力になる。