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駅伝カット
第78回東京箱根間往復大学駅伝競走:2002年1月2日(往路)3日(復路)

4区間でトップ記録早大3位

<第78回箱根駅伝:復路>
 予選会から出場の早大が総合3位に食い込み、名門復活へ大きな1歩をしるした。4位でスタートした復路は7区の空山隆児(1年)が区間賞を獲得する力走で3位に浮上。最終10区では桜井勇樹(4年)が今大会唯一の区間新記録をたたきだし、復路2位。最多の4区間で1位を獲得し、昨年10位とシード落ちした無念を晴らした。

 あまりに強引な1年生だ。7区4・2キロ付近。空山は前をふさぐ大東大と神奈川大の間にひじをこじ入れ、自分の体を先に出した。これで3位に浮上。競っていた大東大には最後に離されたものの、3年連続区間賞を狙っていた揖斐(駒大)を12秒上回る殊勲。以後の早大の走りにエネルギーを与える新人の快走だった。

 6月の全日本ジュニア5000メートルで日本人トップの3位となった。能力の高さは誰もが認めるが、走りにムラがあるのが難点だった。10月の予選会ではチーム9位のタイム。遠藤司コーチ(40)は「最後まで起用を迷った」というが、決め手は度胸の良さだった。「大会が近づいても全然、緊張しない。これなら確実に走るかなと思った」。その予想を大きく上回る好成績だ。

 本人は「ラスト3キロは足にきてたけど『区間賞だ!』と声をかけられて、なんとか走れました」と振り返った。ここまでは殊勝なコメントなのだが「箱根の雰囲気は(盛り上がり過ぎて)ヤバいですよね」「これはあくまで関東の一駅伝ですから」「将来へのステップの1つです」と、箱根に全力を注いできた先輩が怒りそうな発言が続いた。

 これは空山だけではない。全員の競技に対する意識が高かった。最終10区の桜井は「区間新は予定通り。(3位は)うれしいけど優勝狙ってたし」と話した。頭にあるのは、シード権復活、という低い目標ではなかった。「世界でもなんでもいい。高いレベルを目指そうと考えを変えた」と続けた。

 新井広憲主将(4年)は「1位と力の差はあった。でも自分たちの色は出せたかと思う」と胸を張った。その達成感がゴール時の涙につながった。意識革命の“勝利”は、93年以来遠ざかる総合優勝へ希望を持たせた。【高宮憲治】

(写真=早大8区の植竹(右)は3番手で9区の後藤にタスキをつないだ=戸塚中継所)


日刊スポーツ
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