<北東北大学野球:盛岡大4-2岩手大>◇11日◇第4週最終日◇秋田県大仙市・太田球場

 盛岡大に待望の「春」がやってきた。好機に着実に点を重ね、投げても先発左腕、武田侑二投手(3年=岩手・盛岡中央)が8回1/3を4安打9三振2失点と好投。4-2で岩手大を下した。実にこれが03年春の八戸大2回戦以来、5年10季ぶりの白星で、連敗を31で止めた。

 あいさつに向かう盛岡大ナインの笑顔が弾んだ。5年ぶりの1部での勝利。藤沢弘樹監督(38)は「全員が勝利を知らない。何とか勝てて良かった」と胸をなで下ろした。連盟事務局が「リーグ最多では」と語る連敗記録を31で止めた。

 ここまで試合後は、常にマイナス思考に陥るだけだった。勝利の立役者、武田は「悪い反省しか出ず、尽きなかった」と振り返る。前日、岩手大に0-8で7回コールド負けすると伊藤良主将(4年=盛岡大付)を中心に野球を率直に楽しもう-と確認。「それが良かった」と武田は語った。

 強豪校出身者もいるが、練習時間が少ないのが悩みだ。部員41人中38人が岩手県内出身で、専用の寮はなく自宅通学が多数。「野球はお金がかかるから」(藤沢監督)とアルバイトも容認されるため、全体練習は朝練の週2回のみだ。あと1敗で入れ替え戦行きが確定するが伊藤主将は「この雰囲気を継続できるよう」と残り2戦に全力を尽くす。【清水智彦】