<静岡学生野球春季リーグ:東海大海洋学部3-0日大国際関係>◇最終週初日◇12日◇松前球場

 2位東海大海洋学部が3-0で今季無敗の首位日大国際関係を下し、逆王手をかけた。3回に初めて4番に入った太田隆博右翼手(3年=福崎)の2点本塁打で先制。投げては繁田優希(4年=静岡市立)が、7安打完封した。東海大海洋が日大国際に勝ったのは、06年秋以来3季ぶり。両校は13日に2回戦を行い、勝ったチームが優勝となる。

 土壇場からの逆襲だ。星を落とせば日大国際関係の5連覇が決まる一戦。東海大海洋学部は投打の主軸がかみ合い、05年秋以来5季ぶりの優勝に逆王手をかけた。0-0で迎えた3回表2死三塁。太田が内角低めの直球を右翼へ運んだ。大学初本塁打は、貴重な先制2ラン。「前の打席でチャンスに打てず、今回は打とうと。ちょっと詰まった。4番は初めてなので楽しくいこうと思っていた」と振り返った。

 太田は、高校通算28本塁打の長距離砲だが「覇気がない」(大村晴男監督)と、控えに甘んじることも多かった。本来は8~14日まで地元兵庫、広島への海洋実習の予定だったが、V争いを大学に考慮され、急きょ試合出場が可能になった。太田の好調さを買った大村監督は、この日が55歳の誕生日。「4番太田が当たったね」と、抜てき成功を喜んだ。

 投げては2日連続スライド登板となった繁田が、7奪三振で7安打完封した。「真っすぐで腕が振れなかった」1回裏、いきなり3連打で無死満塁の危機を迎えた。「気持ちが入った」。スライダーで4番松井を遊飛に抑えると、この球を軸に後続を断った。「後ろに藤井、奥がいて思い切っていけた」。以後は三塁を踏まさぬ好投で、左腕奥を温存する副産物もあった。大村監督は「今日は繁田と太田様様。よくもった」とたたえた。

 13日の第2戦は、勝った方が優勝となる大一番だ。最上級生の繁田は「勝ちます。4年生での優勝は、3年間やってきたものが出ると思う」。連投も辞さぬ覚悟だ。【斎藤直樹】