<オープン戦:新日本石油ENEOS4-3大学日本代表>◇9日◇川崎市新日本石油ENEOSグラウンド

 亜大・東浜巨(なお)投手(1年=沖縄尚学)が、日本代表セットアッパーに合格した。日米大学野球選手権(12日から5試合)に出場する大学日本代表が9日、川崎市の新日本石油ENEOSグラウンドでオープン戦を行った。社会人との初対外試合で、10回から4番手で登板。2回を3安打無失点に抑えた。

 「何もかもが初めて。こういう経験をしたいと思っていたので、楽しい」と笑顔を見せた。縦じまの代表ユニホームを初めて着た。初マウンドに上がった10回、1死から左前打を浴びたが併殺打で3者凡退に切る。11回は1死一、二塁のピンチを左飛、投ゴロで無失点に抑えた。リーグ戦同様、スローカーブも織り交ぜ、自分のペースを貫く。「投げるところは関係ない」と慣れない中継ぎでも、喜びを感じている。

 榎本保監督(54=近大)は「持っているものは一級品。短いイニングでも必ず出番はある」と期待する。この日は初の「佑」「巨」リレーだった。「(斎藤とは)前より話せるようになりました。遠投とかアップとか意識が違う。自分の体をよく知っているし、周りに流されない」と観察する。米国代表との5連戦。「自分のスタイルを貫きたい。時にはストレートでガチンコ勝負したい」と、その時に備える。【前田祐輔】