<社会人野球・日本選手権:ホンダ1-0日本新薬>◇14日◇1回戦◇京セラドーム大阪

 今夏の都市対抗覇者のホンダ(埼玉)が日本新薬(京都)に競り勝った。ドラフトで巨人に1位指名された長野久義外野手(24=日大)は4打数1安打ながら、抜け目ない走塁と華麗な守備を見せた。中日に6位指名された先発の諏訪部貴大投手(21=中越)は8回無失点と好投し、3回の1点を守りきった。

 長野が足と守備で魅せた。まずは足だ。6回1死一塁から次打者の三邪飛でタッチアップし、二塁を陥れた。得点にこそつながらなかったが、非凡なセンスを見せつけた。8回には右中間への大飛球をダイビングキャッチ。リードはわずかに1点、抜けていれば長打という状況だったが「ファインプレー?

 イージーですよ」と笑った。

 「打てない時もある。常に守備や走塁での、チームへの貢献を目指してます」(長野)。この高い意識を胸に、層の厚い巨人外野陣に割って入る。ただ、その巨人が制した日本シリーズを見ることはなかった。「厳しい競争になると思う」と覚悟はしているが、今はこの大会だけに集中する。都市対抗に続く優勝となれば88年の東芝(神奈川)以来、史上2チーム目となる、同一年での2大大会制覇。最高の置き土産をして、プロの世界に飛び込むつもりだ。