<京滋大学野球:佛教大1-0京教大>◇第1節初日◇26日◇佛教大園部

 今秋のドラフト上位候補、佛教大の151キロ左腕・大野雄大(4年=京都外大西)が、今季初戦で快投を演じた。京滋大学野球春季リーグ初戦で京教大を2安打、12奪三振の27人ぎりの完封。阪神、広島、ソフトバンクなど5球団のスカウトを前に投じた93球は、全部ストレートだった。

 「2巡目ぐらいまでは、真っすぐで押せると思ったけど、まさか最後まで…」と本人も苦笑いした。「当たり屋行為」の強要など、3年部員の不祥事で17日まで1カ月間、活動を自粛。この日が今年初の対外試合という“ぶっつけ開幕”だけに最速143キロながら、力強さを見せつけた。

 阪神池之上スカウト課長は「右の1位候補と左の大野。そういう位置づけでしょう」と言い、広島宮本スカウト部長は「左のNO・1です」と絶賛。「1番いい順位で指名されたい」という大野の勝負の年が始まった。【加藤裕一】