早大・斎藤佑樹投手(4年=早実)擁する大学日本代表に、いばらの道が立ちはだかった。世界大学野球選手権4日目は2日、横浜スタジアムなどで1次リーグ最終戦を行い、米国のA組1位、台湾の同3位が決定。B組2位の日本は4日の準々決勝で台湾と対戦する。勝てば準決勝は米国、決勝はキューバとの対戦が予想され、いずれも激戦必至の強敵になった。日本はこの日、横浜市の慶大グラウンドで練習を行った。

 準々決勝の台湾戦から、対戦が予想される米国、キューバと続く3連戦。日本の初優勝をかける戦いを前に、榎本保監督(55=近大)が投手起用に煙幕を張った。1次リーグは斎藤の開幕戦先発を公言するなど、情報をオープンにしてきたが「ここからはすいません」と戦闘モードに入った。先発は3人構想で、早大・斎藤、東海大・菅野智之投手(3年=東海大相模)、明大・野村祐輔投手(3年=広陵)の名前を挙げた。当初斎藤は米国戦先発が有力だったが、選手取材は一切禁じ、厳戒態勢を敷いた。

 斎藤はキャッチボールなど、軽めの調整。キューバ戦でクローザーを務めた菅野については「1試合頭でいったら、あとは抑えとか、菅野と斎藤を信用していきたい」と、先発を任せる考えだ。台湾は多彩な投手を擁し、1日は米国と延長11回7-8の接戦を演じた。「準々決勝、準決勝は(投手)8人全員でいくつもり」と総動員を宣言した。