今季限りで勇退する茨城GG・萩本欽一監督(69)が、新監督の筆頭候補に片岡安祐美内野手(23)を緊急指名した。社会人野球の神栖市長杯が19日、茨城・神栖市で行われ、茨城GGは3-8でシリウス(イースタン・リーグ混成チーム)に敗れて、今季の公式戦全日程が終了した。

 試合後、欽ちゃんは「もう、おしまい」と改めて退任を表明。後任については、これまで公募を呼び掛けるなど、水面下で検討を続けたが決定に至らなかった。そこで白羽の矢を立てたのが、紅一点の創設メンバー片岡だ。知名度は抜群で、欽ちゃんの考えを最も理解している。「安祐美は辞めないしね。選手が9人残れば野球ができる」と、初の女性監督就任に踏み切る考えだ。

 12年シーズンの監督復帰をもくろむ欽ちゃんだが、来季は総監督、GMなどの就任にも否定的だ。「『代打ア・タ・シ』なんて、野球に品があっていいじゃない」とラブコール。12月に予定するレッドソックス松坂との対戦が、欽ちゃん体制ラストマッチになる。