東海大菅生（西東京）の「しんちゃん」、勝俣翔貴投手（３年）は、準優勝した今夏のＵ１８Ｗ杯で活躍し、スカウト陣からの評価を高めた。強打の一塁手として、打率５割５分６厘で首位打者、１２打点で打点王と打撃２冠を獲得し、ベストナインに選出された。「自信になってます。木製でもあれだけ飛ばせて、いつも通りのスイングができた」と手応えを感じている。

　ドラフトを直前に控えた今は、丸刈りだった髪は伸び、ウエートトレーニングなどによって、体重も約５キロ増えたという。室内練習場などで木製バットを振り込み、逆方向への打球を意識して打撃練習に取り組んでいる。

　「木製だと詰まるのが嫌で、引っ張る打球が増えた。もともとは逆方向に強い打球を飛ばせていたし、ボールを引き付けて、逆方向に打つ意識で練習しています」と言った。

　大きな刺激を受けた高校日本代表の仲間とは、頻繁に連絡は取り合ってないという。「あまり自分から連絡するタイプではないです」と苦笑い。高校では投打二刀流で注目されたが、卒業後は打者に専念する。現在はプレーの幅を広げるために、三塁の守備練習も取り組んでいる。

　ソフトバンク、日本ハム、オリックス、巨人、ＤｅＮＡの５球団から調査書が届く。「ずっと将来の夢はプロ野球選手でした。自分は選ばれる側なので、あとは運」と、指名を心待ちにしている。