東北学院榴ケ岡が大崎中央に4-1で逆転勝ちし、北部地区の県大会出場へのラスト切符をつかんだ。

前日3日の1次予選の7-4勝利に続いて、2次予選でも再び顔を合わせた。1点ビハインドの4回から登板したエース佐々木健斗投手(2年)は5、6回を3者凡退で抑え、チームに流れを呼び込んだ。6回裏に打線が一挙4点を奪って逆転に成功。前日の完投勝利から連投となったが「気持ちで投げた」と疲労を一切感じさせず、3安打無失点9奪三振で県大会出場に大きく貢献した。

昨秋からエース番号を背負う佐々木健は、今季から中継ぎにも挑戦している。冬季はウエートトレーニングや走り込みに力を入れ、さらに成長を遂げた。「背番号『1』をもらっているからには気持ちを一番高く持って勝利に導きたい」。どんな場面でも、3年生の思いも背負ってマウンドで全力で腕を振る。

春季宮城県大会は16日から石巻市民球場などで行われ、9日の抽選会で対戦相手が決定する。2年生エースは「まずは8強で夏のシード権を獲得するのが目標。追い込んでからの球の精度や打撃を修正して臨みたい」と意気込む。最高の夏物語を描くため、この春をチーム一丸で戦い抜く。【木村有優】

○…東北学院榴ケ岡は1点を追う6回に3点を返し、なおも2死二塁から後藤翔太内野手(2年)が左中間を破る適時二塁打で、貴重な追加点をもたらした。大盛り上がりのベンチに向かって後藤は大きくガッツポーズ。大逆転劇を振り返った佐々木貴紀監督は「後藤の一本が良かった」と称賛。試合を決定づけた一打で、終盤に相手に反撃の隙を与えず県大会出場を決めた。