専大松戸が7回コールドで千葉英和を破り、2年連続13回目の関東大会出場を決めた。

プロも注目する中山凱内野手(3年)は、木製バットで試合に臨み、1安打1打点と勝利に貢献した。2-0で迎えた2回、2死二塁から左前適時打で3点目をたたき出した。「10~11月くらいから使っています。この先も野球をやるなら、木製がいいな、と思って」と、プロを見据え木製を選んだ。「木製の方が、詰まったり先っぽの感覚、芯の音もわかりやすく、振り抜きやすいんです」と、感触は上々だ。

しかし、勝利にも持丸修一監督(76)の評価は厳しかった。試合後の第一声は「情けない」と、はき捨てた。12安打9得点に、快勝と見えるが「スライダーをブリブリ振り回していた。点差を考えてガンガン打つだけじゃなく、ヒットにならなくてもしっかり右方向に打てるようにして欲しい。夏はこれが命取りになる」と、試合内容にこだわった。

この春季千葉大会では、木更津総合、習志野、市船橋、八千代松陰など、県内の強豪校が1、2回戦で敗れる波乱。夏の大会は組み合わせ次第では初戦から厳しい試合になる可能性がある。中山も、第3打席の三振、第4打席の左飛を「狙い球がしっかり絞れず、かわされて体が開いてしまいました。修正しないといけない」と猛省した。

5日の決勝は秋季千葉大会で敗戦した中央学院との対戦だ。「悔しさを忘れずに、明後日。もう1度チャレンジャーとして勝って関東大会に行きたい」と、勝利にも気を引き締めた。【保坂淑子】