早大が東大に先勝し、3つ目の勝ち点へ前進した。

前週までに明大、立大を相手に勝ち点を挙げた。小宮山悟監督(58)は「1カード目、2カード目である程度力があるということを示せたと思うので。ここから折り返し。気を抜かずに、というつもりで」と大差がついたものの攻める姿勢を緩めなかった。

高校時代も活躍した左腕の宮城誇南投手(2年=浦和学院)が5回無失点でリーグ戦初勝利を挙げた。ただ「フラフラしてました。コナン(誇南)も(捕手)印出に感謝しないといけない」と投球内容には手厳しかった。

ユニホームの左腕にはチーム全員が喪章をつけた。1日に奥島孝康氏(元早大総長)が死去。「我々早稲田の関係者もそうなんですけれど、学生野球憲章の改定に本当にご尽力された方。お体の調子が悪いというのは少し聞いていました。残念です」と小宮山監督。思いを込めた試合に勝ち、リーグ終盤戦へと勢いをつけた。【金子真仁】