今夏の甲子園で4強入りしたスーパー1年生、清宮幸太郎内野手擁する早実(西東京)が、東京・八王子市のグラウンドを全面人工芝に改修する工事を行っていることが21日、分かった。完成は来年1月上旬予定。本塁打量産を狙う清宮にとっては、夏の西東京大会や秋季東京大会など、甲子園出場を懸けた主戦場の神宮球場により近い環境で、練習を積むことができる。

 早実のグラウンドは、04年に現在の「王貞治記念グラウンド」に移転した。両翼93メートル、中堅120メートルの施設を誇るが、冬場は霜などに悩まされることがあった。人工芝なら天候に大きく左右されることなく、常時練習を行うことが可能で、清宮にとっても朗報だ。

 2季連続の甲子園を狙った秋季東京大会は2回戦で二松学舎大付に敗れ、来春のセンバツ出場は絶望的になった。練習試合は各校11月末まで認められているが、グラウンド改修中のため今後は予定していない。秋季東京大会終了時点で通算22本塁打の清宮は、来年3月8日の練習試合解禁日まで実戦を積むことはできない。その分、年内は体作り中心のメニューを行い、人工芝球場となる年明けから本格的な練習を再開する見通し。環境面のバックアップを受け、勝負の2年目でさらなる成長を目指す。