村上桜ケ丘と日本文理が決勝進出を決め、北信越大会(10月15日開幕=長野)の出場切符3枚のうちの2枚を獲得した。日本文理は関根学園に3-1の勝利。西村勇輝(2年)-鈴木裕太(1年)の継投で計12三振を奪った。きょう20日は決勝と、北信越3枚目の切符をかけた3位決定戦が行われる。

 西村-鈴木の継投は、日本文理を勝利に導くための方程式のひとつになった。加茂暁星戦(5日=7-1)、高田戦(11日=4-0)に続いて3度目の継投で勝利。先発して7回7安打1失点、10三振を奪った西村は「自分の後ろに鈴木がいるので、それまで踏ん張れば、と思って投げている」と話した。新潟シニアの先輩後輩同士だけに「後輩には負けられない」という思いも、力投に拍車。2回に2安打されて1点を失ったが、その後は制球も定まった。

 本格右腕鈴木の持ち前の快速球は、さらにスピードとすごみを増した。2回を投げて1安打2三振の無失点。水井健太(2年)に投じた4球目の高めの直球は自己最速の148キロをマークした。「150キロ以上を目指しているから、満足していない」と頼もしい限りの1年生だ。大井道夫監督(74)が「あと5回勝てばいい」と北信越優勝を視野に入れるチームに心強い投手の柱が2本立った。