帝京が東海大菅生に8-5でサヨナラ勝利し、2年連続15度目の優勝を果たした。

4-5の9回から同点に追いつき、5番富浜琉心(りゅうしん)内野手(3年)の劇的3ランで試合を決めた。昨秋のブロック予選敗退から、長打力向上に着手。低反発バットにも負けないフィジカル強化の成果を発揮した。決勝に進出した2校は、春季関東大会(5月18~21、25、26日、群馬)に出場する。

劇的な幕切れだった。富浜は「ここで決めなきゃ」と、内角低めのスライダーを思い切りすくい上げた。連覇を決めた1発に沸く大歓声の中、ほえながらダイヤモンドを1周した。ブロック予選敗退からはい上がって笑顔の選手たちを見ながら、金田優哉監督(38)は「本当に去年の秋は悔しい思いをして。チームを壊してしまった責任がありましたから…」と安堵(あんど)の表情を浮かべた。

昨秋の敗戦以降、金田監督は長打力向上に取りかかった。「コツコツも良い。それも否定しませんけど、今年のチームがそれ(長打力向上)をやりきるだけのフィジカルとメンタルがあった」。低反発バットにも負けない、振れるチームを目指した。2月はシート打撃など実戦形式の練習を一切せず、その時間をフィジカル強化にあてた。

昨春は本塁打0本で東京を制したが、今大会は4回戦以降も毎試合で本塁打が飛び出した。この日も12安打のうち長打は5本で、試合を決めたのも本塁打だった。指揮官が「東京で一番練習できたと思うので」と自負する取り組みが、実を結んだ。それでも「夏までにどれだけ成長できるか、そこにしか興味がないです」と、きっぱり。あくまで照準は夏。11年以来12年遠ざかる聖地にむけて、弾みをつけた。【佐瀬百合子】