花咲徳栄がベスト4入りを決め、夏の埼玉大会のAシードが確定した。

140キロ前後の直球を投げる熊谷商・中村謙悟投手(3年)から6回まで決定打を出せずにいたものの、同じように花咲徳栄の先発左腕・額川康一投手(3年)が再三走者を許しながらも6回まで無失点に。岩井隆監督(54)は「(右腕エース)上原以外の左腕にいい経験を積ませられていると思います。先制点をやらなかったのも大きかった」と粘りをたたえた。

打線は7回にようやく野選で先制。その後、5番田島蓮夢外野手(2年)の2点適時打で突き放した。この先制のきっかけとなったのが、先頭打者で代打に立った岩井福(ゆたか)外野手(3年)。フルカウントからしっかり見極め、四球で出塁し勢いを生んだ。父親でもある岩井監督は「影の殊勲者かな」と笑っていた。【金子真仁】