湘南台が、我慢比べを制して初戦突破した。両軍投手の好投で5回を終えて1-1同点。6回1死三塁から6番・村上智大外野手(3年)の右越え適時二塁打で1点を勝ち越すと、その裏に追い付かれた。8回、村上の選んだ四球から1死一、三塁として、原田駿平外野手(3年)の左犠飛が決勝点となった。村上は6回の適時打の場面を「カーブだったので、体を開かないよう、前に突っ込まないように、その場で回転して打ちました」と振り返り「次の試合はシードなので、目の前の相手をしっかりと倒しておきたかった」と、9日の星槎戦を見据えた。

 宇留志剛監督(52)は「村上は小柄ですが、本塁打も打てるんです。ウチの選手は真面目で努力家です。『やれ』と言えばコツコツやるんです。今日もベンチで『我慢だぞ』と声をかけていたんです。みんな我慢して、よくやってくれました。そこに敬意を表したい」と、ナインの粘りをたたえた。