<高校野球京都大会:立命館宇治7-3鳥羽>◇7日◇2回戦

 プロも注目の「黄金の足」だ!

 京都大会で、立命館宇治の1番打者、金子侑司遊撃手(3年)が快足ぶりを披露した。プロ注目の50メートル5秒88の俊足を生かし、2安打1打点1盗塁の活躍。守っても、本来は二塁手の中野翔太主将(3年)が公式戦初完投でエース離脱のピンチを乗り切り、3回戦進出を決めた。

 鮮やかなスタートから塁間でまた加速する金子の足に、中日米村スカウトがため息をついた。「間違いなく全国トップクラスの足ですよ。素晴らしい足をしている」。スカウトの目をクギ付けにした黄金の足が、初戦から威力を発揮した。

 3-0の4回1死二塁で右前打を放ち、さっそく二盗を敢行。1死二、三塁に好機を広げ、その後5点目のホームを踏んだ。8回1死三塁からは、中前への当たりを二塁打にした。

 50メートルを5秒88で駆け抜ける。高校通算19本塁打のうち、ランニングは4本。練習試合で、1試合6盗塁を決めたこともある。校内の体育祭なら、陸上部にもひけをとらない。今春の近畿大会京都府予選終了後に、それまでの3番から1番に定着。「足を生かせる打順ですし、打ちやすい」と、2安打2得点1盗塁の好結果。足で魅せる京都のドラフト候補が、夏の初戦で輝いた。【堀まどか】