<神宮大会:高岡商7-0秋田商>◇初日◇14日◇高校の部1回戦◇神宮

 高校の部の秋田商(東北地区)は8回コールドで高岡商(北信越地区)に敗れた。

 体力が、もたなかった。秋田商エース片岡元気(もとき=2年)は低めの直球を生かし、4回2死までは無安打投球だった。だが7回、4安打に1四球1暴投が絡み一挙4失点。「前半はゲームをつくれた。途中から体力がついてこなかった」と肩を落とした。

 優勝した秋季東北大会後、部員の体力アップを目指し食事のノルマを設定した。1回の食事で丼飯2杯、1日で牛乳1リットル、卵4個。だが前日の開会式で全国強豪校の選手を見た際、175センチ、68キロの片岡は「全国の選手に比べ、体が小さい」と痛感した。来春のセンバツ出場は確実。それまでに、体を一回り大きくすることが最低限の課題だ。

 同校OBの左腕・ヤクルト石川の本拠地で登板した片岡は「偉大な先輩をイメージしながら投げた」と話すが、屈辱のコールド負け。太田直監督(30)は「東北代表として申し訳ない。(センバツへ)原点に返って練習します」と前を見据えた。【三須一紀】