<明治神宮大会:大垣日大4-1今治西>◇18日◇高校の部準決勝◇神宮
高校の部で、初出場の大垣日大(東海・岐阜)が決勝に進出した。今治西(四国・愛媛)に逆転勝利。1年生エースの左腕・葛西侑也(かっさい・ゆきや)が今治西から12三振を奪い、5安打1失点、自責0で完投した。
最後は3者連続三振で締めた。粘り強い今治西打線から12三振を奪い、5安打1失点。「これだけ取れたのは初めてです」と葛西は顔をほころばせた。
初戦の反省を生かした。15日の準々決勝・嘉手納戦は12安打を浴び、7-6で何とか逃げ切った。腕が振れず、球が高めに浮いた。前日17日にシャドーピッチングで「低めに球を集められるように」と左足付け根に体重を乗せ、右肩が開かないよう修正した。この日の129球を見守った阪口監督は「本来の投球でしたね」と目を細めた。
挫折を乗り越え、今の投球フォームを手にした。三重・白子(しろこ)中ではスリークオーター。軟式から硬式に変わり「肩やひじに負担がかかりすぎるのでは」と自分の判断で、高校入学後に完全な上手投げに変えた。ところが、投げては打たれ…の繰り返し。8月23日の練習試合・星稜(石川)戦でめった打ちにあい、阪口監督にブルペンに連れて行かれ「上体と下半身のバランスがしっくり来るだろう」と、元のフォームに戻された。
そこから大黒柱への道が開けた。東海大会初戦(準々決勝)で常葉学園橘(静岡)を9回2死までパーフェクトに抑え、1安打完封勝利を飾り、同決勝では今夏の甲子園優勝校・中京大中京(愛知)を倒した。
秋の全国の頂点まであと1勝だ。「明日も平常心で投げて行きたい」と16歳の1年生左腕は笑った。【堀まどか】


