高校NO・1左腕も、雨には勝てなかった。島袋洋奨投手(3年)を擁して甲子園で春夏連覇した興南(沖縄)が、国体での全国大会3冠を逃した。30日、千葉・銚子市野球場で行われる予定だった2回戦(対関東一)が悪天候で中止。上位4校が出そろわずに大会が終了し、規定により順位がつかなかった。優勝校のない大会に島袋は「最後までやりたかったけど、仕方がない」と残念そう。希望する中大で「一人前になってからプロを目指したい」と準備を進めるつもりだ。

 終了式後、我喜屋優監督(60)らとともに銚子・飯沼小を訪問。9月29日の仙台育英戦を外野席から応援してくれたお礼に向かい、体育の授業中だった児童に黄色い声で迎えられ「みんなもこれからいろいろあるだろうけど、壁を乗り越えればいいことが待ってると思います」とあいさつした。【鎌田良美】