<高校野球招待試合:桐光学園6-2東海大五>◇1日◇北九州市民

 怪物が雨天での修正能力の高さを見せた。昨夏甲子園で1試合22奪三振の大会新記録を作った桐光学園(神奈川)・松井裕樹投手(3年)が、福岡県高野連主催の招待試合に出場。先発し5回3安打10奪三振1失点の好投で勝利した。

 小雨が降る、1回裏の投球練習。ぬかるみ始めたマウンドで足を滑らせるとすぐさまモードチェンジした。「ワインドアップだと滑る。雨も強くなるという予報もあり、最初から流れをつかもうと考えました」と全球セットポジションからの投球を決めた。

 安定したコントロールで初回を3者連続三振に抑えると、雨脚とともに球速も上昇。2回には最速146キロを記録し、その後も140キロ中盤を連発した。「テンポよく投げられ、うまく対応できました」と梅雨仕様の投球に笑顔を見せた。