<高校野球南北海道大会:北広島西12-3札幌南陵>◇25日◇札幌地区2回戦◇札幌麻生
くまモン大爆発!
北広島西が7回コールドで札幌南陵を下し、初戦を突破した。愛称くまモンの3番、熊野翔平捕手(3年)が満塁弾&3ランの2本塁打を含む4打数3安打8打点。この日、計7本塁打が飛び出した札幌麻生で、北広島西の愛されキャラも大暴れした。
愛くるしい笑顔を全開にして、ダイヤモンドを2回も1周した。1発目は1点リードの2回無死満塁。熊野が低め直球をすくい上げると、白球は高い放物線を描き、左中間スタンドで弾んだ。2発目は、高め直球をライナーで3ラン。春季大会は9ポジションをこなす柳内伸投手(3年)らが活躍しただけに、「春から柳に隠れていた月の輪グマが出てきました。クマさまさま」と、柴崎智勝監督(35)がおどけるように言った。
試合を決める2発は“野生のクマ”的な、感覚重視の練習から生まれた。小学3年から、素振りは自宅前で風に逆らうように行う。「バットで風を切る音が好きで、いい音になるまで振り続けます」と熊野。今大会前は「1度もマメが出来たことがない」(熊野)という手で、練習から帰宅後に500スイング。「最高の音が出ました」と、自信を持って大会に臨んだ。
日本ハムファンで、中学までの愛称は「翔平」。高校に入り、ブームに乗って「くまモン」に変わった。今を輝く人気者をダブルで背負う形のムードメーカーで、練習前後には恒例の「くまトーク」でナインを盛り上げる。大会前には、花火をして夜11時に帰宅しただけの話を、2分間にわたって熱弁。「全くオチがないのが逆におかしくて。くまモンのおかげでいつもチームが明るい」と、唯野洋太右翼手(3年)は話す。
捕手としてグラウンド内でもチームの中心だ。試合では「タイムを取ろうと思うと(熊野が)マウンドで声をかけてくれている」と柴崎監督。熊野は「大谷選手は気になりますし、この名前も好きですが、この夏は中田翔選手のようなホームランを打って、1日でも長くみんなとプレーしたい」。1週間前にくまモン柄のハンカチを購入した3番打者が、30日の3回戦も咆吼(ほうこう)する。【中島洋尚】
◆くまモン
11年3月の九州新幹線全線開業をきっかけに生まれた熊本県のPRマスコットキャラクター。ゆるキャラグランプリ2011王者。職業は公務員で、11年9月より熊本県営業部長。地元テレビではレギュラー番組を持ち、各種グッズや出版物も発行されている。

