<高校野球南北海道大会:北広島7-2札幌南>◇30日◇札幌地区Dブロック代表決定戦◇札幌円山
札幌地区では北広島が札幌南を破り、20年ぶり4度目の南大会出場権を獲得した。2回からロング救援した右のエース高橋遼太(2年)が新球スプリットフィンガードファストボール(SFF)を武器に、8回を3安打8奪三振で0封。逆転勝利に貢献した。
同点とした直後の2回表、早くも森田有監督(37)から声が掛かった。「ちょっと早いとは思いましたが、心の準備は出来ていた」。いきなり3者三振でリズムに乗ると、6回はすべて鋭角に落ちるSFFを決め球に3者連続空振り三振。続く7回は直球で2人目まで三振を奪った。「こんな投球は見たことがない」と指揮官が舌を巻いた。
中学で投手経験はあったが、高校では主に内野を練習。本格的に転向したのは今年3月だった。5月に「武器がなかったので」とSFFを習得。恵庭市内で鮮魚店を営む父健哉さんも、同校在籍時に内野手として道大会に出場している。父の包丁さばきと同様の鋭い変化球で封じた。
国際武道大時代に阪神高橋打撃コーチと同期でプレーし、埼玉から単身北海道に渡った森田監督にも初の南大会切符をプレゼント。急造エースは「道大会でもいいピッチングを見せたい」と声を弾ませた。【中島洋尚】

