大事な初戦の先発マウンドは背番号15の2年生右腕に託される。センバツ(21日開幕、甲子園)に出場する駒大苫小牧(北海道)は15日、愛知県内で東邦(愛知)と練習試合(ダブルヘッダー)を行い、第1試合で伊藤大海投手(2年)が7回2/3を4安打1失点と力投した。試合後、佐々木孝介監督(27)は創成館(長崎)との1回戦に向け「(伊藤大が)先発でしょうね」と明言。大舞台での先発当確ランプがともった。

 主に主力選手が出場した第1試合で苦しみながら結果を残した。センバツで過去4度の優勝を誇り、昨秋の愛知県大会Vの強豪・東邦相手に8回途中1失点。実戦感覚がまだ完全に戻らず「直球が思うようにいかなかった」と6四死球を献上。それでも最少失点で切り抜けた。

 手応えもあった。冬の間に特訓した縦スライダーがさえた。6回1死から2者連続三振の決め球に使った。先発した11月の明治神宮大会初戦(対沖縄尚学)で敗れ、新球の習得を決意。昨夏甲子園でレンジャーズ・ダルビッシュに絶賛された瀬戸内・山岡泰輔投手の投球動画を参考に磨きをかけた。「結構使えると思う」と納得顔で話した。

 14日の岐阜・中京戦の3回無失点に続く奮闘で、4投手がベンチ入りする甲子園の“1番手”をほぼ手中に収めた。「先発するからには完投したい」。前回出場の05年も初戦(対戸畑)先発は2ケタ背番号10の2年生、田中将大(ヤンキース)だった。6安打1失点の完投で同校に春初勝利をもたらした大先輩に続くべく、伊藤大も聖地マウンドに上がる。【保坂果那】