日本高野連・奥島孝康会長(75)が、来夏を最後に退任する意思を固めていることが26日、分かった。来年は、夏の甲子園大会が始まって100年に当たり、大会後には日本で初開催となるU18W杯が行われる。W杯では組織委員会委員長を務めており、記念すべき1年を最後に、一区切りつける考えに至ったようだ。近日中に正式発表される見通しで、決定次第、後任の人選を進めていくことになる。

 元早大総長の奥島会長は、08年10月に第8代会長に就任。高校野球の指導にかかわった経験はないが、特待生問題有識者会議の委員などを務めた経験から、要請を受けた。会長就任後は、昨年プロアマ双方の研修を受ければ、元プロが学生を指導することができる学生野球資格回復制度が誕生。プロアマの雪解けが進んだ時代に、日本高野連のトップを務めてきた。