<センバツ高校野球:履正社5-7聖望学園>◇28日◇3回戦

 つらい巡り合わせになった。2点を追う9回2死一塁で、4番の山本優太捕手(3年)は中飛。5打数無安打に終わり、4番が最後の打者になった。7回2死からの6連続長短打で4点を返した猛攻も、山本の三塁ゴロで途切れた。「バットを思いきり振れなかった。きょう負けたのはぼくのせいです」。質問に答え終わったあとは帽子で顔を隠し、悔しさをこらえた。

 23日の初戦(2回戦)で下関商(山口)にサヨナラ勝ちし、春夏通算3回目の出場で甲子園1勝を達成。オリックス岡田らOBからも祝福の嵐だった。上げ潮ムードで臨んだ3回戦。だがエース三村庸平(3年)が序盤で四球がらみの5点を失い、鍛えてきた守備陣も失策で足を引っ張った。

 岡田龍生監督(46)は「もう1度守備を鍛える。そして4番にはリードを含め、もうひとがんばりしてほしい」と雪辱の夏を見据えた。【堀まどか】