<センバツ高校野球:千葉経大付7-2常葉学園菊川>◇29日◇3回戦

 常葉学園菊川のエース戸狩聡希(3年)が、連覇の重圧に押しつぶされた。1回表、わずか10球で3失点。3回に自己最速タイの139キロをマークも、エンジンが掛かる前につかまった。「球が浮いてしまった。力みすぎ。重圧?

 少しありました」と肩を落とした。先制パンチを食らうと、持ち味の「超攻撃野球」も繰り出せない。1回裏は、3者連続見逃し三振。1番中川雅也右翼手(3年)は「積極性がなかったのが敗因の1つ」と話した。

 春連覇は、80回の歴史で2校のみの難関。森下知幸監督(47)は「飛ぶ方向を研究されていた」。強い打球も、ことごとく野手の正面を突いた。優勝候補が、標的にされるつらさを味わった。