沖縄尚学東浜打球受けても続投/センバツ
<センバツ高校野球:沖縄尚学4-2天理>◇2日◇準々決勝
沖縄尚学・東浜巨(なお)投手(3年)が不屈の闘志で優勝した99年以来の4強入りに貢献した。天理(奈良)戦の5回からマウンドに上がり、8回には左ひざに打球が直撃するアクシデント。激痛に耐え、5イニングを4安打4奪三振で無失点に封じ、相手の反撃を断った。東洋大姫路(兵庫)はエース佐藤翔太投手(3年)が2試合連続完封。智弁和歌山を2-0で破り、5年ぶりに4強入りした。3日の準決勝では、聖望学園(埼玉)と千葉経大付の関東勢が対決する。
アクシデントがエースを襲った。8回、天理・下司のライナーの打球がマウンドの東浜を直撃。左ひざに当たってマウンドに倒れ込んだ。「足が吹き飛んだかと思いました」と、その衝撃に東浜はボールの行方を見失った。すぐにベンチに下がり治療を受けて、再びマウンドに戻った。
激痛に耐え、後続の打者を遊ゴロに抑えるとガッツポーズ。左脚にテーピングを巻いて最終回も140キロ台の直球で攻め、2死一塁のピンチも最後は遊ゴロで締めた。「最後の回は気合で投げました。3試合で一番うれしかった」。スタンドの指笛も聞こえないほど集中していた。「エースの気迫がこもった投球をしてくれました。東浜に任せようと思いました」。比嘉公也監督(26)も東浜の気迫に感心した。
先発は今大会初登板の左腕、上原亘(3年)。緊張から制球が定まらない上原亘に「オレが後ろにいるから思い切って投げろ」と声をかけ続けた。5回から2失点の上原亘からマウンドを引き継ぐと、最初からエンジン全開。3回戦までの抑え気味の投球から一変。140キロ台の直球で押しまくった。
打球を受けた左ひざ内側は内出血している。準決勝の登板は「宿舎で治療して決めます」と比嘉監督は慎重だ。だがチームに訪れた最大のピンチは「吉兆」でもある。99年のセンバツで初優勝した際、当時のエースだった比嘉監督は2回戦で右足首をねんざ。準決勝では負傷を押してPL学園(大阪)との延長12回を投げ抜いた。沖縄県勢70勝のメモリアルで県勢7年ぶりの準決勝進出。頂点まであと2勝、夢が現実になる日が近づいてきた。【前田泰子】
[2008年4月3日9時45分 紙面から]
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