<高校野球西兵庫大会:洲本6-3明石商>◇22日◇準決勝

 洲本が25年ぶりの決勝に駒を進めた。5回1死二塁から上原(かんばら)靖弘投手(3年)が二塁打を放って先制。「もう1点ほしいところだったので、思い切っていった」という神田昇二塁手(3年)が適時三塁打を放ち、追加点を挙げた。

 6回に1点差に追いつかれたが、7回に相手のミスをきっかけに3点を奪った。その後も粘る明石商の逆転を許さなかった。上原は投げても5回2/3を3安打無失点の好投。神田進監督(54)に「ピッチャーが最高に良かった」と言わしめた。

 同校は甲子園大会中継テーマソング「君よ八月に熱くなれ」などを作詞し、昨年8月に亡くなった阿久悠さんの母校で、53年のセンバツで優勝した古豪。淡路島の期待を背負っている。神田昇は「(島の盛り上がりは)あまり実感がないが、期待に応えたい」と意欲を見せた。双子の神田諒主将(3年)も「ここまで来たら気を引き締めて最後の1勝をつかみたい」と力を込めた。

 神田監督は78年、83年に次ぐ3度目の決勝戦に挑む。同校へは02年に復帰。「2回負けているので、3回目は勝ちたい」と3度目の正直を誓った。