8月2日開幕の第90回全国高校野球選手権記念大会(甲子園)に出場する仙台育英が28日、校舎のある仙台と多賀城の両市役所など計4カ所を表敬訪問した。塩釜市にある塩釜神社では必勝祈願を行った。胴上げで右肋骨(ろっこつ)を折った佐々木順一朗監督(48)の回復も一緒に、ナインが祈念した。

 偶然の頭突きで、骨折を“誘因”した橋本到主将と、加藤大輔一塁手(ともに3年)は「先生のケガが治るまで、甲子園にいたい」と口をそろえた。佐々木監督は「骨がしっかりするまで2、3週間かかる。甲子園で治るとなると、優勝しかないよね」と笑う。

 表敬訪問の合間を縫って、ベンチ入りする選手18人と記録員の計19人が回転ずしで腹ごしらえ。1人20皿以上を平らげた。回るすしをみながら、ダイヤモンドを回る姿をイメージしたという橋本は「優勝旗を宮城に持ってきます」と力強く宣言。29日に多賀城校舎で壮行会を行った後、大阪入りする。