常葉学園菊川2年連続4強/夏の甲子園
<全国高校野球選手権:常葉学園菊川13-10智弁和歌山>◇16日◇準々決勝
常葉学園菊川(静岡)はエース戸狩聡希(3年)の好投、前田隆一主将(3年)の3ランなどで、智弁和歌山に13-10と打ち勝ち、2年連続で4強入りした。
常葉学園菊川が、智弁和歌山との壮絶な打ち合いを制した。6回裏に飛び出した前田主将の3ラン。この回、4四死球に敵失を挟み7安打、打者15人の猛攻で一挙10得点。前田は「2けた(得点)は取りたいと思っていた。三振でも何でもいいからフルスイングしろと言われてました」。両軍15安打ずつだが、つながりで上回った。
左ひじ痛を抱えるエース戸狩の熱投が、猛攻を呼んだ。0-1の5回表2死満塁で登板。押し出し四球を与えるも、後続を断った。6回表、連続三振を奪い、相手4番坂口を遊撃ゴロに打ち取った。静岡大会では最速141キロを記録したが、この日の最速は126キロ。だが「ストライクが入るか不安だったが、投げている時は痛くない」と、気迫で強力打線に立ち向かった。前田は「戸狩はひじが痛いのに頑張っていた。何とかしないと、絶対にあいつを助けてあげなくては、と思っていた」と一丸となった。
試合2日前、練習中に青空ミーティングを行った。佐野心監督(41)が「戸狩は投げたくても投げられない。自分たちがグラウンドに立てる喜びをかみしめてやってほしい」と話し掛けた。戸狩は号泣。左ひじを見つめ、しばらく泣きやまなかった。野手陣は、2けた得点をノルマとした。
絆(きずな)を合言葉に、2年連続4強入り。これは静岡県勢にとって68年ぶりの快挙。同県勢の春夏甲子園通算130勝も達成した。【斎藤直樹】
[2008年8月17日7時19分 紙面から]
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