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常葉菊川2回打者12人で9点/夏の甲子園

9回に常葉学園菊川の戸狩は最後の打者を併殺に打ち取りガッツポーズ
9回に常葉学園菊川の戸狩は最後の打者を併殺に打ち取りガッツポーズ

<全国高校野球選手権:常葉学園菊川9-4浦添商>◇17日◇準決勝

 逆転の「常葉」が静岡県勢35年ぶりの決勝進出だ。昨春のセンバツ王者、常葉学園菊川(静岡)が浦添商(沖縄)を9-4で破り、初の決勝進出を決めた。1点を追う2回、前田隆一主将(3年)の満塁本塁打などで9点を奪い4試合連続の逆転勝ち。1イニング7点以上のビッグイニングを3試合記録するのは史上初だ。

 常葉学園菊川のフルスイング打線が、またもビッグイニングをつくった。1点を追う2回裏、無死満塁から押し出し死球で同点とし、8番栩木(とちぎ)雅暢捕手(2年)の左前適時打で逆転。2死満塁で2番伊藤慎悟外野手(3年)が走者一掃の適時二塁打で続いた。

 再び満塁となり5番前田主将が左翼席への満塁弾を放つ。「とにかくつなげていこうと思った。本塁打を打つタイプじゃない。2戦連発は信じられない」と驚きの表情だ。準々決勝では3ランで1イニング10得点の口火を切り、準決勝は打者12人で一挙9得点の締めとなった。3試合連続で7得点以上の回をつくったことは、大会史上初となる。

 6月15日がターニングポイントとなった。くしくも決勝の相手となった大阪桐蔭との練習試合で1-9と完敗。チーム打撃に徹する相手に、チームワーク不足を痛感させられた。選手ミーティングを行い、帽子に「絆(きずな)」と書き込んだのは、この直後。全員がつなぐ意識を持つようになった。勝利に対する重圧は捨てた。「3回も甲子園に行った。いつ負けてもいい。最後の夏ぐらい楽しもう」と決めた。

 静岡県勢としては1973年の静岡以来、35年ぶりの決勝進出。優勝なら1926年の静岡中(現静岡)以来、実に82年ぶりとなる。前田は「センバツで優勝した雰囲気に似てきた。負ける気がしない」と強気だ。無欲のピンストライプ軍団が、2カ月分の成長を見せる。【斎藤直樹】

 [2008年8月18日8時52分 紙面から]


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