<全国高校野球選手権:都城商8-3三重>◇18日◇2回戦

 三重は都城商(宮崎)に3-8と敗れ、心臓病で離脱中の相馬一範二塁手(3年)と誓った秋の国体出場は絶望的となった。

 相馬、ゴメン-。三重が都城商の強打に屈した。13日の熊本工戦で、県勢として夏の甲子園11年ぶりの初戦を突破。開幕から代表4校で計6連勝の東海勢の勢いに乗れなかった。

 三重大会開幕直前に、正二塁手の相馬一範(3年)が心臓病で入院した。もう1度ユニホーム姿の相馬と一緒に戦うためには、8強入りして秋の新潟国体に出場するしかなかったが、絶望的となった。相馬の背番号4を背負って戦った茂山は「もう1回相馬さんと野球をすると約束したんですが…」と肩を落とした。

 打線は新西の変化球に手を焼き、3点止まり。ソロ本塁打を含む2打点と気を吐いた3番野呂も「完敗だと思います」と口にした。5回途中5失点で降板した先発松田は「2回戦からはレベルが違う」と言った。96年8強の海星以来、県勢13年ぶりの夏2勝は遠かった。【八反誠】