2016年も残すところわずかとなりました。今シーズンも、メジャーではいろいろな出来事がありました。そこで、日本人メジャーにまつわる「5大ニュース」(5位は2つ)を、完全な独断と偏見で選んでみました。


 <1>イチロー、ピート・ローズ超えの日米通算4257安打&メジャー通算3000本安打達成

 <2>カブス108年ぶり世界一、ムネリンも美酒

 <3>マエケン、メジャーデビュー&16勝

 <4>ダルビッシュ、トミー・ジョン手術から復活

 <5>マー君、投球回数200イニングに1/3及ばずも、自己最多の14勝

 <5>岩隈、200イニングに1回及ばずも、年間ローテを守り16勝


 今年は、リオデジャネイロ五輪が開催されたこともあり、日本ではメジャーの話題が「縮小」された感がありましたが、だからといって各選手の姿勢やパフォーマンスが変わったわけではありません。

 とりわけメジャー最年長野手となる42歳でプレーしたイチローは、昨季の低迷からキッチリと立て直しました。打席数が73減少したにもかかわらず、安打数91→95、打率2割2分9厘→2割9分1厘、出塁率2割8分2厘→3割5分4厘。出場機会が一定しない立場ながら、常にトップクラスのプレーぶりを披露し続けました。節目の大記録を達成したことはもちろんですが、イチロー本人が口にする「50歳まで現役」の可能性を感じさせるシーズンとなりました。

 来年は、WBC(ワールド・ベースボール・クラシック)も開催されますし、カブス上原、アストロズ青木、マーリンズ田沢と、新天地で再出発する選手もいます。さらに、オフには日本ハム大谷のメジャー挑戦が実現する可能性もあるだけに、各球団の動きが活発になり、米国ファンからの注目度も一気に高まるはずです。

 ちょうど1年後の2017年12月。メジャーの「5大ニュース」「10大ニュース」に、どんな話題がランクインするのか、今から楽しみは尽きません。

【四竈衛】(ニッカンスポーツ・コム/MLBコラム「メジャー徒然日記」)