24日にポスティングシステムによる米大リーグ移籍希望を球団に申し入れた広島の前田健太投手。さっそくアメリカの多くのメディアがこの件を報じている。

 スポーツ・サイト、CBSSports.comは「MLBホットストーブ:日本人右腕投手ケンタ・マエダがポストされることを申し入れる」という記事を24日付けで掲載した。その中では申し入れをしたことと共に前田のこれまでの成績や体格を紹介し、「日本のトップ投手だが、ダイスケ・マツザカやユウ・ダルビッシュ、マサヒロ・タナカがポスティングされた時のようなMLBエース格とは考えられていない」としている。

 ただポスティングのシステムを紹介しつつ、「カープは(譲渡金の)上限2000万ドルを望むだろう」と広島が申し入れを受け入れれば上限いっぱいでの移籍交渉になるだろうことを示唆した。

 一方、MLBチームの地元メディアからは前田獲得の意思に関する記事が出ている。アリゾナのラジオ局、アリゾナ・スポーツはウェブサイトで「レポート:Dバックスが日本人投手ケンタ・マエダに興味」という記事を掲載。ダイヤモンドバックスのGMがチームのスカウトがプレミア12で少なくとも1回は前田を視察したと発言したと伝え、前田獲得に興味を持っていると伝えた。

 スポーツ・サイト、NBCSports.comも同様に伝えた上で、他にヤンキース、レッドソックス、カブス、ドジャース、ジャイアンツも興味を持っていると伝えている。

 一方、レッドソックスの地元紙ボストン・ヘラルドの電子版は「日本人スター、ケンタ・マエダはレッドソックスが考慮すべきもう一人の投手だ」という記事をやはり24日付けで掲載した。通算防御率が2・64であることを伝えつつ、前田の獲得を勧めている。

 「ヤンキースは日本人スター、ケンタ・マエダと契約すべきか?」という記事を25日付けで掲載したのは、ニュージャージー州の地元ニュース・サイト、NJ.com。2013年のワールド・ベースボール・クラシックでの活躍や背が高くないことなどを検証したうえで、契約が5年8000万ドル・クラスになるとの噂などを紹介している。そのうえで前田と契約すべきとの判断を下していた。

 このように一定の評価を受けている前田。まずは広島がどのような判断を下すのかに注目したい。