ヤンキース田中将大投手(26)が、4月6日(日本時間7日午前2時5分試合開始)のブルージェイズ戦で開幕投手を務めることが決まった。ジラルディ監督が27日(同28日)に明らかにした。日本人大リーガーでは4人目で、ワールドシリーズを27度制覇している名門球団では初めて。昨年まで6年連続で務めたサバシアを押しのけ、メジャー2年目で大役を任される。

 この日、正式に登板日を告げられた田中は「非常に光栄という思い。(開幕投手は)『今年はこいつを中心に』というイメージはあるが、まだ僕はこっちでは2年目。1年間しっかり戦い抜くということが大事」と、謙虚に重みをかみしめながらエースの自覚をのぞかせた。

 首脳陣は右肘への負担を考慮し、田中の球数を厳格に管理する方針。ジラルディ監督は「休みを与えられることが重要」と、開幕直後は1試合100球をメドに、中5日以上の間隔を空けて起用する。これにより、4月は宿敵レッドソックス戦や、同じニューヨークをホームとするメッツとの「サブウエーシリーズ」に投げる可能性が高くなった。ファンにとっては「ケガの功名」ともいえる、注目カードめじろ押しの1カ月となる。

 日本で最後に開幕投手を務めたのは3年前。直前に脇腹を痛めて6回5失点で敗戦投手となっただけに、今は日々の調整に集中する。高ぶる気持ちを抑え「(開幕戦で)勝ってから良かったなと思いたい。残りの日数を順調に消化していければいいと思う」と、気を引き締めた。