伝説の守護神藤川球児が阪神に復帰する可能性が出てきた。米大リーグ・レンジャーズは17日、藤川球児投手(34)をメジャー登録の40人枠から外し戦力外にしたと発表した。

 マイナーでのプレーには消極的で、現時点では日本球界復帰が現実的。12年まで所属した古巣阪神は調査を継続していて、4位と低迷するチームのカンフル剤として補強候補に浮上する可能性がある。

 現時点ではレ軍が保有権を持っており、27日まではトレード、マイナー行き、自由契約などの対応を球団が決める。その後、藤川が退団を望めば、日本のプロ野球の球団とも交渉可能な自由契約となる。

 15日までは本人の同意なしにマイナーに落とせない契約事項があり、打診されたが本人が断ったという。現時点ではメジャー他球団からのオファーも見通しが立っておらず、日本球界復帰が濃厚な状況だ。

 受け皿を整えるのが阪神だ。チームに不動の守護神、呉昇桓はいるが、中継ぎ陣は手薄な事情がある。ある球団首脳は「阪神の功労者でもあるし戻ってきてプレーしてもらいたい心情はある。この2年少々で、どんな投球をしてきたかはあるけど検討する」。力量の把握に努めつつ獲得検討に入る。支配下選手登録は67人で、70枠も支障なくクリア。受け入れ態勢を整えながら、阪神で220セーブを挙げた球児の動向をチェックする。